副鼻腔炎が口臭の原因
口臭の種類として、慢性副鼻腔炎や上咽頭炎など、鼻に炎症や細菌感染があると、
ウミのような鼻汁や後鼻漏(鼻汁がのどに下がって痰のように出る)が見られ、これらが
口臭の原因になることがあります。
鼻の穴(鼻腔)の周囲には副鼻腔という空洞があって、鼻腔とつながっています。
風邪をひいたりして細菌やウイルスに感染し、鼻の粘膜に炎症が起こると、鼻腔と副
鼻腔の通り道がふさがってしまいウミがたまります。
この状態が長く続くと慢性副鼻腔炎と言われます。
副鼻腔炎のまたの名を蓄膿症といいますが、慢性副鼻腔炎による後鼻漏の口臭や、
鼻閉による口呼吸のために口の中が乾燥し、口臭になることがあります。
この時には鼻づまりのために、自分では臭いを感じにくいと思います。
慢性扁桃炎で陰窩膿栓(いんかのうせん=くさい玉)が多く見られる場合もしばしば口
臭の原因となっています。
口腔乾燥症の場合では唾液の減少や循環が弱まることにより口臭の原因となって、ひ
どい虫歯や歯周病を併発する事が多いです。
副鼻腔炎はウミが鼻腔を伝ってのどに下がってきて起こるわけですが、そうなりますと
口臭だけでなく喉や気管支に炎症を起こす可能性もあります。
また、鼻の後ろの方にある耳管の入り口で同じように炎症を起こせば、中耳炎の原因
になりますから、軽症でも放置しておくと、手術をしなければいけないこともありますか
ら注意が必要です。
(口臭の予防と対策)
副鼻腔炎の治療は、一般にはマクロライド系の抗生物質を少量投与すると同時に、粘
膜の炎症を抑え、鼻水を出しやすくする薬などが使われます。
薬だけの治療になりますが、通常は3か月位かかるそうなので、仮に症状が良くなっ
たと思っても、副鼻腔の炎症が残っている可能性がありますから、完璧に治るまで治
療を行う必要があります。
副鼻腔炎は、口臭の原因となる口呼吸になってしまう以外にも、大切な唾液の分泌量
も減らしてしまう効果があるので、くれぐれも治療を怠るようなことはしないでくださいね。
そして、口の中を常に清潔にしておくことが口臭予防・対策になります。
朝起きたときや寝る前に磨くだけでは、歯垢の除去効果はあまりありませんから、物
を食べたらその都度、歯(入れ歯)を磨き、歯間ブラシも使って歯垢がこびりつかない
ようにしましょう。